岡大訪問&あしもりまち歩きツアー
5/9に、弊社が参加している次世代まちづくりスクールのゼミの活動の一環として、ゼミの皆様に足守へ訪れていただきました。
今まで全国各地へ訪問させていただき、街づくりの様子を学ばせていただいてきましたが、今回は弊社の社長がご案内する側となりました。足守の魅力を伝えていく一方で、今後の足守の発展のための課題や取り組みについて皆で深く考えていくことも今回の活動の大きな目的です。
皆で足守を訪れる前にまず岡山大学を訪問し、橋田先生の講演を聞きました。
橋田先生は建築史を研究されている方で、今回の講義では福岡県にある冷泉荘という建物についてのお話でした。冷泉荘は元々集合住宅として建てられた、築65年を超えるレトロな建物なのですが、現在は集合アトリエとしてリノベーションを繰り返しながら活用されています。その建築の歴史をさかのぼり、だれがどのように設計したのか、その物件の建つエリアはどのような地域だったのか、物件をどんどんと深堀っていくことで、それまでは気づかなかったような物件の魅力に気づくことができると教えていただきました。
岡大構内にある隈研吾氏監修の教室も見学しました。おしゃれなデザインですね!
その後足守へ移動し、あしもりまち歩きツアーを開催しました。なおこのまち歩きには、ゼミの方だけでなく、午前中に講義いただいた橋田先生と岡大の学生さん3名もご参加くださいました!
まずは足守の古民家を改装して営業されている大人気カレー屋さん「スパイスカフェRATIO」さんでランチを頂きました。古民家の土間の部分から奥へつながる部屋までを上手に使った店内で、非常におしゃれな雰囲気です。
藤田千年治邸の醤油蔵を見学。
陣屋町の中に建つ弊社建築のお宅を見学。街並みに溶け込んだデザインが自慢です。
古民家を改装して食堂にした「あしもりキッチン」を見学。こちらを管理している有機農業の農家の方に説明をしていただきました。
現在弊社で開催しているあしもりツリーハウスワークプロジェクト現地見学。
先日スタッフで手づくりしたピザ窯も見ていただきました。
近水園へ続く利玄みちは木漏れ日が綺麗でした。
弊社が手掛けたコーポラティブビレッジの見学。周りの環境との一体感を感じられます。
その後は古民家を改装したレンタルスペース旭で意見交換会をしました。
参加者の方々の意見の中には、
「足守の古民家が綺麗なままで使われているのが素晴らしい。現状を生かしながら、綺麗に改装した部分とそのままの部分との融合が魅力的。」
「街歩きの中で、自然を感じてゆったりとした時間を楽しめた。地元の方が挨拶してくれて昔ながらの人とのかかわりを感じられた。」
「有機農業を頑張っている農家の人とのかかわりがあるのがとても魅力。街づくりと食との融合がされているのは滅多にないこと。どんどん押し出していくべき。」
と、足守の魅力を感じていただいたご意見を沢山いただけました。さらに、
「古い街並みはただの物。物だけではなく‟こと”を起こさなければならない。色々な企画をして、こんな面白いことをやっているということをどんどんSNS等で外に発信していくべき。」
「どんな街にしたいか、街づくりの明確なコンセプトが必要。外から人を呼ぶ場合、どんな世代の人をどんなところから呼ぶのか。それをはっきりさせて、下の世代とも共有することが大切。」
等、これからの課題も話していただきました。
足守に今回初めて来られた方も多かったのですが、地元の私たちが思うよりたくさんの魅力を感じていただくことができました。
さらに普段聞くことのできない貴重なご意見を多くいただくことができ、弊社も地元の会社として、足守の街をよりよくしていく活動をさらに進めていきたいと強く思いました。これからも様々な企画を考えて参りますので、是非温かく見守っていただけますと幸いです。